【3月3日付編集日記】フィンランド式子育て支援

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 国際的な子ども支援組織セーブ・ザ・チルドレンは毎年、「お母さんに優しい国」ランキングを発表している。母子の健康や子どもの教育、女性の社会進出などを総合的に評価しており上位は例年、北欧諸国が占めている

 ▼北欧の中でもフィンランドは、子育て支援が充実していることで知られる。妊娠期から出産、子どもの就学まで同じ保健師が家族全員の健康や生活についてワンストップで相談に乗っているのが特徴だ

 ▼支援の拠点となっているのが、「ネウボラ」という施設。「アドバイスの場」の意味で、ロシアから独立した約100年前、母子の生命を守ろうと有志の医師らが始めた。その後、国が制度化して全国各地に設置された

 ▼「切れ目ない支援」を通し子どもを産み育てやすい環境を整えようと、日本でも千葉県浦安市などネウボラの仕組みを導入する自治体が出てきた。県内では、いわき市が来年4月の導入を目指している

 ▼日本は少子化に加えて、子どもの貧困や児童虐待など子育てにかかわる問題が山積する。昨年のランキングで、日本は32位にとどまった。フィンランド発の子育て支援を導入するいわき市には、日本の順位を押し上げるような成果を期待したい。