【3月12日付編集日記】震災ロス

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 「五代ロス」が話題になっている。NHK朝の連続ドラマ「あさが来た」で須賀川市出身のディーン・フジオカさんが演じた五代友厚が画面から消え、ファンの心にぽっかり穴があいてしまった現象だ

▼朝の連ドラでは3年前の「あまちゃん」が終了した後も「あまロス」現象が叫ばれた。タレント関連では歌手で俳優の福山雅治さんが結婚し、女性ファンの傷心が痛々しい「ましゃロス」現象も指摘されている

 ▼日々押し寄せる刺激的な情報で心が満たされていたのに、それが急に身の回りから消えてしまう。熱狂が消えた祭りの後のように、これから何をすればいいか分からない。実は今、県内でも心配する声を聞く

 ▼震災と原発事故から5年に合わせた報道や情報番組が6年目に入って一斉に消えてしまう「震災ロス」「福島ロス」とも言うべき事態だ。出版業界でも、震災関連本の存在感は震災1年時ほどではないらしい

 ▼しかし、原発事故が自らのことではない県外の人たちが四六時中、福島のことを考えていることなどありえない。そこに余白が広がっていくならば福島の新しい魅力を売り込み、明るい福島色で染めていく好機ではないか。案ずるより産むがやすしを思う朝だ。