【3月13日付編集日記】ふくしまイレブン

  このエントリーをはてなブックマークに追加 

 「ふくしまイレブン」をご存じか。サッカーチームではない。県やJAなどが選んだ県産農林水産物11品目のことだ

 ▼震災前年の2010年度に"結成"された。当時、生産量が全国2位のモモ、3位のキュウリ、4位のコメ、5位のアスパラガスなどが"メンバー"入り。全国トップはないが、誇れるものはたくさんあると言われていた県産品を首都圏に売り込もうというのが作戦だ

 ▼震災と原発事故で出足をくじかれ知名度はいま一つといったところか。この名を冠した物産展がきのう都内の自民党本部玄関前で開かれた。内堀雅雄知事や大橋信夫JA福島五連会長らが、党大会に合わせて全国から集まった議員や党員に「イレブン」の主要品目や地酒を販売した

 ▼消費者庁が先月、東京など都市部の消費者を対象に実施した調査によると県産食品の購入を「ためらう」と答えた人は15.7%。半年前から1.5ポイント減った。原発事故から続く県産食品への風当たりが和らいでいると受け止めたいが減少幅はわずかだ

 ▼風評払拭(ふっしょく)はどの政党も重要な政策課題だろう。県産品の安全性とおいしさへの理解が政治の枠を飛び越え消費者へと広がり、「イレブン」サポーターが増えるよう望みたい。