【3月16日付編集日記】桃田選手が五輪へ

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 テニスの錦織圭選手は跳び上がって全身の力を込めた球を打つ「エアK」、米大リーグで活躍する田中将大投手は直球と同じ軌道から鋭く落ちるスプリットと、世界で戦うスポーツ選手の多くは、ここ一番の決め技を持っている

 ▼トップクラスの選手がスマッシュした「シャトル」の初速は時速400キロを超えるバドミントン。目にも留まらぬスピードで打ち合う印象が強い競技だが、桃田賢斗選手はシャトルに緩急をつけ、相手を揺さぶるのが得意だ

 ▼決め技は「ヘアピンショット」。自陣のネット近くから相手のネット際すれすれにシャトルを落として甘い返球を誘い、強烈なスマッシュを放つ。故郷の香川県からバドミントン留学した富岡一中、富岡高時代に磨いた技だ

 ▼桃田選手は身長175センチで大柄とはいえない。体格で上回る相手に対抗するため、裏をかくような繊細なショットに活路を見いだした。競技への前向きな姿勢と、創意工夫が強さの土台となったのだろう

 ▼桃田選手のリオデジャネイロ五輪出場が確実となった。国内外の主要な大会で好成績を挙げて世界ランクは3位となり、今が上り調子だ。五輪でも、得意の決め技で日本男子初となるメダルを獲得してほしい。