【3月19日付編集日記】体調管理

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 江戸時代中期に幅広い学問を修めた儒学者貝原益軒は「養生訓」で、「安閑の時、常に病苦の時を思え」と、古詩の言葉を引き、病気でないときも、病苦を忘れてはならないと、平常時の心得を説いた

 ▼トラックやバスなど仕事でハンドルを握る運転者の体調急変による交通事故防止について国の事業用自動車事故調査委員長を務める酒井一博さんが先日、郡山市で講演。運送事業者らに運転者の脳疾患・心臓疾患、睡眠障害、疲労を管理する体制づくりを訴えた

 ▼自覚症状がなくても事故につながるような運転者の生活習慣病の見落としは、事業者が「健康配慮義務違反」に問われることがあると指摘。その上で定期健康診断と健診後の対応による生活習慣病の発見、管理が事故防止に不可欠だとした

 ▼県警本部のまとめによれば、県内で昨年1年間に発生したトラックの交通事故件数は前年に比べて約14%減った。安全運行の徹底などの成果といえるが、発生件数は1千件以上あり油断はできない

 ▼卒業や新入学、就職などで、人の動きも物流も活発化し、何かと気ぜわしい年度末だ。プロのドライバーだけでなく、一般のドライバーもハンドルを握る際の体調管理はくれぐれも怠りなく。