【3月21日付編集日記】伊達政宗

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 「七種(ななくさ)を一葉によせてつむ根芹(ねぜり)」。独眼竜で名高い戦国武将伊達政宗の句として知られる。仙道七郡を正月の七草にかけ、この手で一つにつかみ取ったぞ―と、得意の絶頂が読み取れるという

 ▼仙道とは山道のことだが、奥州の内陸部、中通りの南北に走る道を指していた。奥州から関東、その先の京都へと続く道であり、仙道を制することは京への道を開く、つまり覇権を握るという意味合いで使われていたのだろう

 ▼政宗が仙道を手中に収めたのは1589(天正17)年。その7年前の天正10年の4月、16歳の政宗は伊達市にある梁川八幡宮で初陣を祈願した。境内に残る由来書きが、政宗がこの地から仙道制覇へと突き進んでいった戦国ロマンをかき立てる

 ▼境内には三春藩の田村氏から愛姫(めごひめ)が政宗に嫁いだ史実も残る。伊達氏発祥の地である伊達市は、政宗が主人公のアニメを観光PRに生かす考えだ。震災後に三春町に進出したアニメ制作会社の福島ガイナックスが制作し、4月に試写会を開きその後に動画を発信するという

 ▼阿武隈急行ではキャラクターをあしらったラッピング車両の運行が始まった。時を超えた政宗や愛姫が、歴史やアニメのファンを引きつける。楽しみだ。