【3月24日付編集日記】呉越同舟

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 「きのうの敵はきょうの友」ということか。あるいは「呉越同舟」ともいえようか。携帯電話が普及するに従い利用者が減っている公衆電話が、携帯電話を応援することになった

 ▼NTT東日本が、公衆電話ボックスの一部スペースを無線LAN「Wi―Fi(ワイファイ)」の設置場所として、自治体や観光協会などに貸し出し始めた。Wi―Fiが設置されるとスマートフォンなどでインターネットが使えるようになる

 ▼貸し出される電話ボックスは同社管内にある約3万3000カ所のうち、アンテナなどの機器を取り付けることができる約1万6千カ所。料金は場所によって異なるが月数千円程度だそうだ

 ▼公衆電話は災害時でもつながりやすく、停電時もかけることができることから東日本大震災の発生時にも貢献した。法令により採算に関係なく、市街地で500メートル四方、そのほかの地域でも1キロ四方に1台の設置が定められている

 ▼貸し出しは、同社にすれば電話ボックスの有効活用、自治体などにとっては観光地での面的なWi―Fi環境の整備に役立てることができる。外国人観光客を呼び込むために欠かせないWi―Fiだが、県内での普及はまだまだ。生かさぬ手はない。