【3月26日付編集日記】新しい流れを

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 北海道新幹線の開業だ。新青森―新函館北斗間149キロ。津軽海峡の下、青函トンネルを通って鹿児島から北海道までが新幹線網で初めて結ばれる。高速鉄道網の整備では歴史的な日といえる

 ▼しかし、北海道新幹線の見通しについてJR北海道は老朽化が目立つ青函トンネルの維持管理費などがかかるため、年約50億円の赤字になると見込む。経済効果が広がるのは札幌まで延伸される15年後になりそうだ

 ▼それまでの間、新幹線を経済活性化にどう生かすのかは工夫が必要だ。効果を上げる一つの方法は、新しい人の流れを生み出すことだ。その好例は開業1年を迎えた北陸新幹線にある。長野―金沢間を延伸し、乗客は開業前に比べて3倍の伸びとなった

 ▼北海道新幹線にも同じような活路がある。東北との交流をもっと増やすことだ。函館―札幌間は在来線で最短約3時間半。これが仙台だと新幹線で2時間半ぐらい。函館は時間的には「東北圏」に入った方が便利といえる

 ▼新たな動きは既に始まっている。東北の大学が函館など道南の高校で学生募集に取り組んでいるという話を聞いた。使い道はいろいろあるはずだ。「県内は通過するから」などと侮っていては好機を逸する。