【3月30日付編集日記】朝ラーと朝市

(数字はいいね)  このエントリーをはてなブックマークに追加 

 「朝方のラーメンはスープが澄んでいて格別なんだ」。20年以上前、喜多方市出身の友人から、同市では朝からラーメンを食べる習慣「朝ラー」があるということを聞いて驚いた

 ▼朝ラーの起源は、諸説ある。夜勤明けや早朝出勤する工場の社員に提供していた、農家が朝仕事した後の食事として始まった―などだ。早朝から仕事や趣味に取り組む「朝活」が盛んな土地柄だったため生まれた習慣なのかもしれない

 ▼朝ラーは、2005年の会津デスティネーションキャンペーンをきっかけに広く知られるようになった。最近は朝ラーを目的に訪れる観光客も増えたが、ラーメンを食べ終えるとすぐに喜多方を離れる人が多いのが地元の悩みという

 ▼そこで会津喜多方商工会議所ときたかた商工会は、朝ラー目的の観光客に滞在時間を増やしてもらおうと、5月から毎月第3日曜日に市役所駐車場で朝市を開くことにした。朝取りの野菜を積んだ軽トラックなど約50店舗が並ぶという

 ▼朝市では市内に愛好者が多い太極拳の体験会を開いたり、朝酒コーナーも設置する考え。住民と観光客の交流の場にもなるだろう。朝ラーだけにとどまらない、喜多方の朝の楽しみ方がぐっと広がりそうだ。