【4月3日付編集日記】日本酒

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 杜氏(とうじ)、蔵人たちの晴れやかな顔が並んだ。会津若松酒造協同組合の造り仕舞い祝賀会。仕込みが無事に終わったことを祝う会場には、出来栄えを物語るように自信にあふれた笑顔が広がっていた

 ▼酒造りにとって「試練の年」ともいわれた今冬。記録的な暖冬に加えて原料の米が溶けやすい傾向だったといい、温度管理には例年にない苦労が伴った。それだけに喜びはひとしおだろう

 ▼全国新酒鑑評会で金賞受賞銘柄数が3年連続日本一の本県。新潟や山形はじめ、名だたる酒どころを向こうに回しての快挙に4年連続の期待も高まる。「追われる立場はきついなあ」と、ある蔵元は漏らすが、5月の発表を待ちたい

 ▼気掛かりなのは国内消費量が低迷していることだ。日本酒などでの乾杯を勧める「乾杯条例」が全国で制定され、県内では南会津町や会津若松市など5市町村で定めているがさらに浸透していってほしい

 ▼雪冷え、花冷え、涼冷え...。情感あふれる言葉はいずれも日本酒の温度を言い表す表現。季節と深く結び付いている証しだろう。花見や職場の歓迎会など、お酒を飲む機会が増える時期。深酔いしないよう「和らぎ水」を傍らに飛び切りの県産酒と上手に付き合いたい。