【4月6日付編集日記】きょう入学式

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 昨年、ノーベル医学生理学賞を受賞した大村智・北里大特別栄誉教授の指導方針は、「教えないこと」なのだという。若い研究者の自由な発想と自主性を尊重したいという考えからだ

 ▼大村さんの教え子には、大学教授や企業の研究者になって活躍している人も多い。手取り足取り教えてくれなくても、真摯(しんし)に研究に向き合う大村さんの姿こそが、教え子にとっての「教科書」だったのだろう

 ▼「学ぶ」と「まねる」は同じ語源だという。茶道や武道の世界には「守・破・離」という言葉がある。最初は型を忠実に守って練習し、次に自分なりに工夫して磨き上げることで、ついに独自の型を生み出せるという意味。何ごとも最初はまねることから始まる

 ▼きょう県内の公立小、中学校で入学式が行われる。ぴかぴかのランドセルを背負った小学1年生、真新しい制服に身を包んだ中学1年生が桜色に彩られた学びの門をくぐる。新入生は、期待に胸を弾ませているはずだ

 ▼迎え入れる側の上級生たちもうれしいだろう。大きなあいさつ、きれいな整列で後輩たちに模範を示したい。もちろん大人だって、常に子どもたちのお手本でなければ。そう思い、ぴんと背筋を伸ばしてみる春の日だ。