【4月16日付編集日記】熊本地震

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 地震列島の脅威をまざまざと見せつけられた。東日本大震災以来の震度7の地震が、九州・熊本地方を揺さぶった

▼ゴーという地響き、激しい横揺れ、棚が倒れる音、鳴り響くサイレン―。熊本県内にいる本県出身者に発生当時の様子を取材すると、口をつくのはどれも、「3・11」を思い起こさせる体験ばかりだ

▼時間の経過とともに、被害の深刻さが伝わってくる。ひしゃげた家屋、ひび割れた道路。益城(ましき)町(まち)や熊本市では犠牲者を出した。負傷者も多数に上る。電気や水道を絶たれ、自宅や病院から避難所に身を寄せる人たち、激しい余震に不安にかられながら夜を過ごす人たちがいる

▼「自助」「共助」「公助」を思い起こそう。伊達市生まれで「3・11」当時、仙台市消防局長だった高橋文雄さんは、災害対応をまとめた近著で、地域ぐるみの助け合いの重要性を説いている。大震災の指揮をとった体験からの教訓だ

▼熊本では、余震への警戒に気が抜けない日々がしばらく続くだろう。きょうからあすにかけ雨への心配も募る。地震でゆるんだ地盤の土砂崩れにも十分な注意が必要だ。大震災で全国から支援を受けた地から、犠牲者への冥福と被災した人たちへの励ましを送ろう。