【4月17日付編集日記】買い物バス

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 家に居ながら欲しい物がそろう生活。通信販売や宅配などでその生活の幅が広がる中、できるだけ店で買い物をしてもらうことを重視した取り組みが会津地方で始まった

 ▼会津乗合自動車(会津若松市)は今月から会津坂下町のスーパー「リオン・ドール坂下店」の入り口前まで路線バスを乗り入れる運行を開始した。高齢者や車を運転できない人へのサービスはもちろん、ほかにも大きな意味がある

 ▼売り場に足を運んで、実際に品定めする買い物本来の楽しさを感じてもらい、知人らと会って話すことで生まれる交流や地域の情報交換にもつなげる。簡単に言えば「日々頭と体を使う」ことの推奨だ。家に一人でこもっていてはなかなかできないことに違いない

 ▼便利になって生活が楽になるのはいいが、人が集まる場所が消えていく姿を想像すると寂しい。高齢化が進む日本では、認知症が大きな社会問題となり、要介護予防につなげる知恵を、地域全体で出し合う必要があろう

 ▼バスの運行には、許認可権がある町も協力した。誰もが健康で年を取りたいと願う人生。バス会社とスーパー、町が連携した「協働」の一歩を、高齢社会を支える今後の社会の一つのモデルと受け止めたい。