【4月22日付編集日記】県産日本酒

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 「えぇー。また、福島県が1位か」。以前、仙台市で開かれた「仙台日本酒サミット」に参加した際、会場からこんな声が漏れた。全国から約60の有力蔵元と酒販店が集い、銘柄を隠したきき酒で、市販酒のおいしさを競うために開かれているサミットだ

 ▼本県産の酒はこの数年、上位を独占している。しかも毎年のように新しい酒が上位に入り、他県を驚かせている。確かな舌を持つ蔵元、酒販店がブラインドで点数をつけあった結果だから、説得力がある

 ▼今は、おいしいとの高い評価を受けている本県産の日本酒だが、十数年前までは、一部の酒を除くと普通酒のイメージが強く、全国的にみると評価はそれほどではなかった

 ▼会津坂下町で醸造される飛露喜が流れを変えた。瞬く間に全国有数の人気酒となり、「飛露喜に続け」とばかりに会津娘、奈良萬、天明、あぶくま、寫樂、会津中将、廣戸川など県内の各蔵元の銘柄が広く認知されるようになった

 ▼飛露喜を醸す廣木健司さんは「今ほど、おいしい日本酒が飲める時代はない」と語る。全国に銘酒は数多い中、評価にたがわない酒を造り続ける蔵元の努力は、いかほどのものだろう。そんな思いを巡らすと、おいしさが増す。