【4月29日付編集日記】なでしこ新監督

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 夏になると、愛らしいピンクの花が本県の海岸を彩る。多年草のハマナデシコだ。県レッドデータブックで準絶滅危惧に指定されており、東日本大震災の津波では消滅が心配されたが、その後も毎年、花を咲かせている

 ▼かれんで、たくましいハマナデシコの姿と、サッカー日本女子代表監督に就いた高倉麻子さん(福島市出身)のイメージが重なった。1984年に16歳で代表デビューした高倉さんは「元祖なでしこジャパン」だ

 ▼今ほど注目が高くはなかった女子サッカーの草創期から選手として活躍し、引退後は指導者になり後進の育成に力を注いできた。女子サッカーの人気が沸騰した2011年の女子ワールドカップ(W杯)ドイツ大会の優勝は、高倉さんらが築いてきた礎があったからこそだ

 ▼なでしこジャパンは、リオデジャネイロ五輪の出場を逃した悔しさをばねに再出発しようとしている。初の女性指揮官として、かじ取りを任された高倉さんの手腕に期待がかかる

 ▼高倉さんは就任会見で「あきらめないで最後まで戦う姿を見せたい」と本県への思いを語った。新生なでしこの選手たちがピッチ上に美しい花を咲かす日を楽しみに、県民からも大きなエールを送りたい。