【5月2日付編集日記】リンゴの味わい

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 東京で地下鉄駅の構内を歩いていたら、カットリンゴの自動販売機を見つけた。1袋200円。8等分に切り分けられた皮付きのリンゴが4切れ入っていた

 ▼切り分けたリンゴは変色しやすく自販機での販売は難しそうだが、関係者によれば酸化を防ぐために、ビタミンCを含んだ水に漬けて密封しているのだという。県内でも数個ずつを袋に詰めた自販機はあるが、カットリンゴは都会ならではだろう

 ▼日本自動販売機工業会によると、世界で初めて作られた自販機はエジプトの「聖水販売機」で、紀元前215年ごろ。日本最初の自販機は、1888(明治21)年に考案されたたばこ販売用なのだそうだ

 ▼日本の自販機数は2014年末時点で約503万台だが00年をピークに減少している。禁煙の広がりで、たばこ用が大きく減少し、自販機の半数を占める飲料用も減っている。コンビニでのひきたてコーヒーの販売などが影響しているという

 ▼冒頭のカットリンゴは手軽さから女性や子ども、外国人観光客がよく購入していくそうだ。便利な時代、自販機のリンゴも悪くはないが、リンゴが実る時期になったなら、ぜひ本県など産地を訪ね、もぎたてを味わってもらいたいものだ。