【5月10日付編集日記】愛鳥週間

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 新緑の時期、さまざまな野鳥の歌声が耳を楽しませてくれる。先日、福島市で開かれた探鳥会では日本の国鳥キジや県の鳥キビタキ、同市の鳥シジュウカラなど約50種の姿が見られたという

 ▼県レッドデータブックによると、県内で確認された鳥類は約300種に上り、種類は多様だ。しかし里山開発や河川工事などにより生息域は狭まってきているという。コアジサシのように、かつて県内各地の河口や河川敷で見られた鳥も絶滅の危機に瀕する

 ▼シジュウカラは、鳴き声の単語を組み合わせて文を作り、仲間に情報を伝える能力があるそうだ。先ごろ、総合研究大学院大の研究チームが発表した。例えば仲間に警戒を促す声と、仲間を集める声を組み合わせて、「注意しながら集まれ」とのメッセージを送るのだという

 ▼これまで単語と単語を組み合わせて文章をつくる能力は、知能が高いチンパンジーなどでも確認されておらず、ヒト特有の能力だとされてきた。それが身近な鳥で確認されたというのは驚きだ

 ▼きょうから「愛鳥週間」。鳥たちが「生きにくい世の中になったものだ」と嘆き合っていないだろうか。さえずりに耳を傾け、人と鳥が共生するための環境保全を考えたい。