【5月11日付編集日記】会津路

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 JR会津若松駅で磐越西線上り最終列車を待つ間、駅の時刻表を眺めていると東北新幹線への乗り継ぎで、この最終列車でも当日中に東京駅に着けることに気付いた。今更ながら本県と会津を便利に行き来できる恩恵に思いが及んだ

 ▼車窓に映る列車内の光景が約40年前、上京する時に乗った夜行列車の思い出と重なった。東北新幹線の開業前、古里から乗った深夜の急行列車が、夜明けの上野駅に着いた時の情景を知る人は、もう中高年ぐらいか

 ▼石川啄木の歌集「一握の砂」の中に「雨に濡れし夜汽車の窓に 映りたる 山間の町のともしびの色」という歌がある。いつの時代も、夜の列車に揺られる人には、旅情とともにそれぞれの心模様があるようだ

 ▼会津の南の玄関口、会津鉄道会津田島駅でも2017年春、浅草駅と乗り換えなしで結ばれる新型特急の導入が先日、発表された。快適な旅の実現は、旅情豊かな会津路への誘客に効果が期待できる

 ▼4月から6月にかけて展開されている大型観光企画「アフターDC(デスティネーションキャンペーン)」も、そろそろ折り返しの時期だ。将来を見据え、首都圏から多くの人が訪れやすい本県の魅力に磨きをかけることも大切だ。