【5月24日付編集日記】フラ女将と温泉街復興

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 震災と原発事故の影響で減少した客足を取り戻そうと、県内温泉地の関係者らが奮闘する。飯坂、土湯、高湯、岳の県北4温泉地では、旅館の若旦那たちが観光パンフレットに登場したり、ツアーガイドを務めたりして、話題を呼んでいる

 ▼いわき市のいわき湯本温泉でも、ユニークなPR活動が始まった。旅館の女将(おかみ)たちが「フラ女将」になってイベントなどに出演し、着物姿で優美なフラダンスを披露している

 ▼フラ女将は、周辺の名所などを紹介する冊子にも登場する。髪に花飾りをつけた女将たちが満面の笑みを浮かべ、派手なポーズで表紙を飾る。踊りや冊子は観光客に大きな印象を残すに違いない

 ▼同温泉は原発事故の風評で、一般宿泊者数は震災前の半分にも回復していないのが現状という。フラ女将の代表、大場ますみさんは「人前で踊るのが苦手なんて言っている場合でない」と危機感を持ち、活動に力を入れる。出演するイベントも増えているという

 ▼石炭産業の衰退に伴っていわきはかつての「炭鉱のまち」から「観光のまち」へと生まれ変わった。「日本のハワイ」をフラガールたちが支えてきたが、今度はさらにフラ女将たちも加わって、温泉街の復興を目指す。