【5月28日付編集日記】ネーミングライツ

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 「髪毛(かみのけ)黒生(くろはえ)駅」や「ありがとう駅」など、千葉県の銚子電鉄に登場した駅名が話題になっている。頭皮ケア用品会社や建築会社が、駅の命名権(ネーミングライツ)を買って名付けた。ホームなどに従来の駅名と併記している

 ▼施設の名称に企業名などを付けることができる命名権は1980年代以降、米国のスポーツ施設などで取り入れられるようになった。日本の公共施設では、2003年に東京スタジアムが「味の素スタジアム」になったのが最初という

 ▼最近は、自治体の財源調達方法として定着してきた感がある。対象も海水浴場や街中の歩道橋、公衆トイレにまで広がった。大阪市の「ROHTOよろこビックリ梅田新歩道橋」や、静岡県の「炭焼きさわやかグラウンド」などユニークな名称も出てきた

 ▼命名権は、県内でも県営あづま陸上競技場や県文化センター、ならは球場などで導入している。郡山市も開成山球場など8施設で採用する方針だ。導入の動きは今後も広がるだろう

 ▼個性的な「キラキラネーム」への改称も悪くはないが、定着しなければ利用者の混乱を招くこともある。親しみやすく、地域活性化のシンボルにふさわしい名称にすることが、まずは一番か。