【6月8日付編集日記】摺上の水

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 標高の高い上流に生息するイワナは、かつて「幻の魚」といわれた。山深い源流近くにすみ、釣り人もあまり見ることがなかったらしい

 ▼イワナが福島市のすりかみ浄水場の水質監視水槽で飼われている。水槽は摺上川の原水で満たされ、清流にすむイワナが水質監視に役立っている。暑さが増す中、澄んだ水の中を泳ぐ姿は涼しげだ。成長したイワナは摺上川ダムに放流されるという

 ▼摺上川の水は、浄水場を経て福島市など県北地方3市3町の水道水を賄う。福島登高会の会員が流域155カ所の沢を訪ねた記録「摺上川源流を訪ねて」は「素晴らしい自然がすぐ身近なところに存在している」と、摺上川の自然の恵みの豊かさを伝えている

 ▼福島地方水道用水供給企業団が先日、創立30周年記念で浄水場を特別公開した。普段は見られないエリアも見学した参加者たちは、毎日飲んでいる水ができる仕組みを熱心に学んだ

 ▼「出来たての水道水」の試飲が参加者にはうれしいサービス。同市の水道水ペットボトル「ふくしまの水」が本年度、「モンドセレクション」で2年連続の金賞を受賞し国際的に品質が評価された。安全でおいしい水は、かけがえのない「郷土の宝」に違いない。