【6月9日付編集日記】「18歳選挙権」

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 18、19歳の選挙デビューとなる参院選が迫る。選挙権年齢引き下げが決まってから、さまざまな手法で導入を見据えた活動が行われてきたが、どこまで若者の心に響いただろうか

▼若者たちはよく「1票を入れても何も変わらない」と話す。確かに18、19歳は240万人、20代は1200万人にすぎないのに対して50代以上は5700万人を超える。政治が高齢者の方を向く「シルバー民主主義」といわれる要因がそこにある

▼しかし、数の上でハンディがあるからといって選挙で1票を投じなければ、若者の声は政治に対してさらに届きにくくなる。投票することで政治を動かしていくという意識を若者には持ってほしい

▼そのためには先輩たちの協力も要る。若い世代の価値観や問題意識に目配りし、世代間の溝を埋め、大きな目標をつくっていければ、政治参加を実感しやすいはずだ。例えば本県の場合、震災と原発事故からの復興という目標は世代を問わない

▼人気キャラクターなどを使って投票を呼び掛けるような選挙啓発には限界がある。人生の先輩たちが民主主義の意味をかみしめ、政治参加を実践して、若者たちに輪を広げていく。それが投票率アップへの王道ではないか。