【6月18日付編集日記】誕生日ブルー

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 誕生日を期待通りに過ごすことができないことで孤独感など心的なストレスが増し、自殺が多くなることを「誕生日ブルー」とする仮説が欧米にあるそうだ

 ▼それと同様の傾向が日本でもみられることが、大阪大のチームが1974年から2014年にかけての人口動態調査データを詳しく分析した結果分かった

 ▼それによると、誕生日に自殺する人は、他の日の約1.5倍になった。チームは「文化が違う日本でも同じ傾向が示された。自殺の恐れがある人の誕生日が近づいたら周囲が一層注意、サポートする必要がある」と話している

 ▼国の自殺対策白書をみれば、自殺者数は全体的には連続して減少傾向にある。しかし15年と07年とを比べると男女ともに70代以上と19歳以下は増加。さらに年齢別(14年)では15~39歳の死因順位のトップが自殺となるなど、高齢化に応じた自殺対策や若年層への対応の必要性が浮かび上がる

 ▼大阪大の分析では交通事故死や溺死、転落などによる死者も誕生日に増加する傾向がある。普段と異なる行動がリスクを高めている可能性が指摘される。誰もが年に一度迎える誕生日。ブルーではなく、バラ色になるよう、少しの気配りと慎重さをもちたい。