【6月30日付編集日記】小惑星の日

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 宇宙を漂う無数の小惑星。最近では、探査機「はやぶさ」が微粒子を持ち帰ってきたイトカワや、後継機の「はやぶさ2」が目指しているリュウグウが話題になった。ロマンをかきたてる小惑星だが、隕石(いんせき)となって地球に衝突することもある

 ▼約6500万年前の恐竜絶滅は隕石の落下で大量のちりが舞い、大規模な気候変動を招いたのが原因とされる。2013年にはロシア南部の上空で隕石が爆発、衝撃波でガラスが割れるなどして多くの人が負傷したことも記憶に新しい

 ▼近代で最大の隕石落下は、シベリア奥地のツングースカで1908年に起きた。隕石が大爆発し、広範囲で森林が焼けた。宇宙飛行士や研究者らは、その大爆発があった6月30日を「アステロイド・デー(小惑星の日)」にして、科学技術で隕石との衝突を防ごうと呼び掛ける

 ▼地球に衝突する可能性がある小惑星は100万個と推定されるが、観測できたのはその1%程度という。世界の宇宙研究機関は観測能力の向上や隕石の進路を変える技術開発を急ぐ

 ▼私たちは何十年、何百年に1度といわれる災害を経験してきた。科学の力はまだ万能とはいえないが、あらゆる災害を防ぐための手を緩めてはいけない。