【7月7日付編集日記】ウルトラマン

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 少年たちが土管に怪獣の絵を落書きした。その夜中、怪しい光線が土管に当たり、翌朝に絵の怪獣が本物となって出現した。もちろん町は大騒ぎだが、怪獣はいびきをかいて眠っているだけだ

 ▼そこに現れたご存じ正義のヒーロー、ウルトラマン。怪獣を退治しようとするが、少年たちからは「帰れ」「殺さないで」と大ひんしゅくだ。困ったウルトラマンは怪獣を宇宙へと連れ去り、毎年1度、星になった怪獣を少年たちに合わせると約束する

 ▼この回を監督した実相寺昭雄さんは、ウルトラマンの生みの親である円谷英二さん(須賀川市出身)から「残忍だったり、暴力だけのものはいけない。夢が残るものをつくりなさい」と聞かされていたと著書に書く。優しいヒーロー像には円谷さんの思いが反映されている

 ▼今月、ウルトラマンがテレビに登場してから50周年を迎えた。今夏は新作が始まるほか、特集番組も相次ぐ。半世紀を経てもなお、私たちに夢と勇気を与えてくれる存在だ

 ▼七夕のきょうは円谷さん生誕の日であり、ウルトラマンと少年たちとの約束の日でもある。世知辛いこともある現実だが、たまには夜空を見上げて「シュワッチ」と叫んでみれば、元気が出るかも。