【7月9日付編集日記】温泉マーク

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 丸い湯船から立ち上る3本の湯気―。おなじみ「温泉マーク」のデザインだ。一説には江戸前期、現在の群馬県・磯部温泉で起きた農民の土地争いの際に、幕府が出した評決文の添付図で使われたのが最初とされる

 ▼公式の地図に採用されたのは、明治前期からという。これまで、湯気が直線になったり、湯気の向きが変わった時期もあるが、おおむね同じデザインが使われ続けてきた。シンプルで分かりやすいため、私たちの生活に定着している

 ▼温泉マークは地図のほか、施設の場所などを示す案内用図記号にも使用されているが、経済産業省は来夏をめどに、デザインを変更する方針だ。現在の表記は外国人に「温かい料理を出す施設」と解釈される恐れがあるため、デザインを国際規格に合わせるという

 ▼2020年の東京五輪・パラリンピックに向けて、外国人観光客が移動などで困らないようにするのが目的だ。無線LANが使えるエリアや、祈とう室を示す図記号なども新たにつくる

 ▼新たな温泉マークは、湯気の下に入浴している人の絵が入る。130を超える温泉地がある本県は日本有数の「湯どころ」。まずは湯船に漬かってもらい、海外のファンを増やしていきたい。