【7月15日付編集日記】さざえ堂

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 「ブラタモリ」。タレントのタモリさんが出演するNHKの人気番組で、会津若松市の飯盛山に立つ「さざえ堂」が紹介された。興味深そうに堂内を巡るタモリさんの表情がお堂の魅力を表していた

 ▼上りと下りが全く別のらせん通路で、参拝者が擦れ違うことなくお参りできる構造になっている。この構造のほかにも、かつてはユニークな仕掛けが施されていた。要所要所に配置された西国三十三観音像の前にさい銭箱が置かれ、さい銭を入れると、中にある樋(とい)を通って1階床下に集められるようになっていたそうだ

 ▼作家の故赤瀬川原平さんもお堂を訪ねた一人。その様子を想像して、「チャラチャラとおさい銭が流れ落ちる音は、さぞかし壮麗であったろう」と記している

 ▼そして「さい銭の通り道をガラスパイプか何かにして途中鈴でもぶら下げて、さい銭が美しい音色を立てて流れるさまが見えるようにしてはどうか」と提案している

 ▼足かけ3年間にわたった大型観光キャンペーンは先月で終わったが、観光は本県が復興を目指すに当たって大きな柱だ。赤瀬川さんのアイデアの実現可能性はともかく、県内にあるさまざまな観光資源に磨きをかけて魅力を高める努力が大切だ。