【7月18日付編集日記】海の日

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 海岸で笑顔を輝かせる若者たちの写真がきのうの紙面を飾った。〈訪れた夏をむかえて 海は 光の祝祭のような きらめく銀の波でこたえる〉。海をこよなく愛した詩人、川崎洋さんの詩の一節を思い出した

 ▼写真は、いわき市の勿来海水浴場での海開き式の様子だ。同市の四倉海水浴場も併せて海開きした。震災と原発事故後、2012年に勿来で海水浴が再開されてから、県内では5度目の海水浴シーズンを迎えた

 ▼現在、県内で海水浴ができるのは、いわきの2カ所だけだ。残る16カ所の海水浴場は、海岸で防潮堤建設や護岸工事などが続いており、再開の見通しは立っていないという。県内の浜辺にはまだ、震災前のようなにぎわいは戻っていない

 ▼それでも、浜辺の復興は徐々に前進している。きのうは、南相馬市の北泉海岸で、全国規模のサーフィン大会「市長杯」が6年ぶりに開かれた。銀色にきらめく波の感触を久しぶりに楽しんだというサーファーも多かっただろう

 ▼海と私たちとの関係はレジャーばかりではない。漁業など暮らしを支える場でもある。将来にわたって海と共存していくためにはどうすればいいか。「海の日」のきょうは、そんなことも考えてみたい。