【7月29日付編集日記】U-15W杯野球

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 いわき市の戦後は野球と共にあった。その歴史は、1952年の都市対抗野球大会で初出場の常磐炭礦野球部が強豪・日本石油(横浜市)を破る快挙で始まる。敗戦や炭鉱閉山、震災などの困難に立ち向かう市民に勇気を与えてきた

 ▼常磐炭礦野球部の試合では、東京の後楽園球場に向かう応援団のために臨時列車が組まれた。71年に磐城高が夏の甲子園で準優勝した際は、凱旋(がいせん)パレードに市民の半数が沿道に詰め掛けたという。2013年に開かれたプロ野球のオールスターゲームも記憶に新しい

 ▼夏の甲子園を目指した高校球児の熱気も冷めないいわきグリーンスタジアムに今度は世界の頂点を争う球音が響き渡る。日本を含む12カ国・地域が出場するU―15(15歳以下)のワールドカップがきょう開幕する

 ▼東北から唯一選出されたいわきボーイズの黒須大誠選手(中央台北中3年)ら全国から選ばれた若き「侍ジャパン」が世界の強豪との決戦に挑む。日本代表は開幕戦に登場し豪州と戦う

 ▼復興支援として日本で初めて開かれる。鹿取義隆監督(元巨人)は「県民に元気になってほしい」と世界一を誓う。県民の思いも受けて白球を追う球児の姿は子どもたちに夢を届けてくれる。