【8月9日付編集日記】イチロー、メジャー三千本安打

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 「魔法の世紀」。コンピューター研究者でメディアアーティストの落合陽一氏は21世紀をこう言い表す。魔法の箱である「コンピューター」が、いつでもどこでも接続されていて人や人の生活を支えることで、人がその技術の存在を意識しなくなる社会だという

 ▼野球ファンにとっての21世紀は、「イチローの世紀」と言い換えられるのではないか。イチロー外野手は、2001年にマリナーズで大リーグでの球歴をスタートさせた。10年連続200安打やシーズン最多安打など、16年間、トップ選手の座を守ってきた

 ▼きのうは、新たな勲章が加わった。メジャー通算3000安打の達成だ。イチロー外野手は、42歳になっても衰えを見せないスピードを象徴するような鮮やかな三塁打を右翼越えに放ち記録を刻んだ

 ▼かつて、相手投手をどう攻略するのかと聞かれて「情報を分析し利用する」と答えたことがある。コンピューターのように投手の配球を解析して打ち返す。ここに安打を重ねる極意があるのだろう

 ▼イチロー外野手は記録達成の瞬間、ファンやチームメートから祝福を受けて「他人が喜んでくれるのが何より大事だと再認識した」という。ファンは次の魔法を待ち望んでいる。