【8月14日付編集日記】読書

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 学校の夏休みもすでに半分をすぎた。宿題に追われた夏を思い出す人も多いだろう。中でも読書感想文に苦しんだご同輩も少なくないと察する

 ▼子どものころ、本を読むのが大好きだったという人に共通していることがある。「本ばかり読んでいないで、外で遊びなさい」と親にしかられ、仕方なく外で本を読んでいたというのだ

 ▼作家の五木寛之さんは著書「知の休日」で、小学生のころは片道1時間ほどを歩きながら本を読んで通学していたと記す。それでも前から自転車が来たり、電柱があったりしても無意識に避けていたのだから不思議だったそうだ

 ▼中には、はっとする記述もある。「本をまたぐ」行為だ。畳に置いたままの本をまたいで、よく親に叱られたものだが、怒るというより、なにか悲しい顔をされた思い出の方が強い。本は、「またいではいけないもの」なのだ

 ▼歩きながらスマートフォンを操作する「歩きスマホ」が問題になっている現代。オヤジにはなかなか付いていけないゲームも流行しているが、迷惑しているという人の声もある。最新のゲームに沸くのもいいが、たくさんの知が詰まった一冊と出合い、その思いを感じる休日であってもいい、お盆である。