【8月18日付編集日記】台風への備え

(数字はいいね)  このエントリーをはてなブックマークに追加 

 きのうは屋根を激しく打ち付ける雨の音で目を覚ました。通勤の道すがら、川の様子を見ると濁流が渦巻き、河川敷の木をなぎ倒している。普段は穏やかな清流の変貌ぶりに、しばしぼうぜんとした

 ▼ことしは例年よりも台風が少なく、生活に大きな影響が出たのは今回が初めてだ。そもそも、ことし台風1号が発生した7月3日は観測史上2番目の遅さだった。南米ペルー沖の海面水温が高くなるエルニーニョ現象が終息したことが、台風減少の一因という

 ▼ただ、台風が少ないからといっても油断は禁物だ。これまで台風1号の発生が最も遅かったのは「20世紀最大」といわれるエルニーニョが終息した1998年。この年は、阿武隈川の氾濫によって県内でも多くの犠牲者が出るなど台風で大きな被害があった

 ▼心理学に「正常性バイアス」との用語がある。人が予期せぬことに遭遇した際、心を落ち着かせるため「安全だ」と自分に思い込ませる心理作用という。災害時には避難行動を遅らせる要因になるともいわれる

 ▼台風の季節はこれからが本番。いざというときに正常性バイアスをうまくコントロールして、正しく避難行動などが取れるよう普段から備えておくことが大切だ。