【9月1日付編集日記】防災の日

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 昔、大風は風の神が吹かせるものだと人々は信じていた。立春から数えて二百十日に当たるころに台風が日本列島をたびたび襲うことから、人々は「二百十日」や「二百二十日」と呼び警戒してきた

 ▼この時期は、水稲の実がつくころで、稲が風で倒されたりすることがないよう神に祈る風祭りなどが行われてきた。富山市の「おわら風の盆」は、風祭りとうら盆の納めの行事が習合したものとして知られている

 ▼県内でも数は少なくなってきたが関連行事が続いている。ことしの「二百十日」だったきのうは、早朝にいわき市平の大國魂神社で風祭りの神事が行われ、夜には南会津町の栗生沢地区で伝統の「三ツ獅子」が演じられた

 ▼8月19日に八丈島近海で発生した後、迷走を続けていた大型の台風10号は統計史上初めて太平洋側から東北地方に上陸。それに伴う記録的な大雨によって岩手県や北海道では深刻な被害がもたらされ、本県にも爪痕が残った

 ▼どれほど科学が発達しても、大自然の猛威から逃れられることはできない。しかし、知恵を出し合い、備えに全力を尽くせば、被害を最小限に食い止めることができる。きょうは「防災の日」。一人一人が「防災」を胸に刻みたい。