【9月4日付編集日記】モンゴルの子どもたち

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 東日本大震災が発生して間もない頃、大相撲の横綱白鵬関が津波で大きな被害を受けた新地町を訪れ、鎮魂の土俵入りを披露した。力強い姿に励まされた人も多いだろう

 ▼白鵬関の母国モンゴルの北部に同国第2の都市ダルハン市がある。人口は約12万人で会津若松市とほぼ同じ規模の都市だ。ここに日本の支援団体の援助などによって運営されている児童保護施設「太陽の子どもたち」がある

 ▼貧困や親が亡くなるなどして厳しい環境下に生きる7歳から18歳までの子どもたちが暮らし、一つの大きな家族として自立に向けた教育を受けながら生活している。民族舞踊や馬頭琴など伝統芸能の習得もその一つだ

 ▼震災の惨状を知った子どもたちは直後、チャリティーコンサートを開いた。大切な1カ月分の生活費全額を加え義援金として寄付を申し出た。分け与えてでも困っている人たちを助けたい、という気持ちが日本に届けられた

 ▼この子どもたちが11月、会津若松市でコンサートを開く。同市でモンゴルにランドセルや文房具などを送る活動を続ける日本モンゴル友好ハッピー協会を中心に手弁当で準備が進む。海を越え行き来する感謝の思い。一つの絆がまた強まろうとしている。