【9月9日付編集日記】空き校舎の活用

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 房総半島の先端近く、千葉県鋸南町の県道沿いに風変わりな道の駅がある。廃校となった小学校の校舎や体育館を改造し宿泊可能な交流・物販拠点にした。その名も「道の駅保田小学校」。昨年暮れのオープンから人気が続く

 ▼少子化により小中学校の統廃合は県内でも進む。県教委によると、この5年間で廃校になった小学校は31校、中学校は12校。毎年10校近く空き校舎が生まれている計算だ。市町村は利活用策を問われることになる

 ▼意表を突く発想では県内も負けてはいない。宿泊施設にした先例では三島町の旧西方小「森の校舎カタクリ」があるし、三春町の旧桜中は「福島さくら遊学舎」として福島ガイナックスの活動拠点にとどまらず文化交流拠点に変身した

 ▼楢葉町の楢葉南小校舎は住民交流拠点「楢葉まなび館」に利用中だが、住民がどんどん帰っても余裕がありそう。今の空き校舎は頑強で大きな施設も多い。うまく生かせば一等地にある財産だし、放置すれば維持費を食うお荷物になる

 ▼田村市の旧春山小は来年4月、「たむら支援学校」小・中学部に生まれ変わる。障害者が使いやすいように工夫を重ねながら、子も親も夢を育み力をつける場へと再生してほしい。