【10月3日付編集日記】股のぞき

(数字はいいね)  このエントリーをはてなブックマークに追加 

 子どもの頃、上半身をかがめて股の間からものを見る遊びをしたものだ。風景が逆に見える不思議な感覚が珍しかった

 ▼股のぞき、股屈(かが)み、股眼鏡などといわれる。股のぞきと言えば京都府の天(あまの)橋立(はしだて)が有名だが、見えるのは風景だけではないようだ。全国には妖怪や幽霊の正体、新年の吉凶、異国の風景などが見えるという言い伝えが残る(「妖怪変化」常光徹編、ちくま新書)

 ▼股のぞきをすると、ふだんの見え方とどんな違いがあるかを研究した立命館大の教授らが、ユニークなテーマに取り組む世界の研究者に贈られている「イグ・ノーベル賞」を受賞した。記事を読み、改めてやってみた方がいるかもしれない

 ▼2011年夏の新潟・福島豪雨で被災し、一部が不通となっているJR只見線の復旧費について、JR東日本が新たな試算結果を県や沿線市町村に示した。その額は約108億円で、13年の試算額より約23億円増えた

 ▼資材高騰や施設の老朽化などが要因で、さらに検討を進め、年内にも復旧方針を決定する。本県の観光や地域振興に向けては只見線の復旧が必要だ。一方で財源問題が前に立ちはだかる。最善の解を見つけるために股のぞきのような大胆な発想がほしい。