【10月14日付編集日記】アドバンス助産師

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 子どもを持つ身としては、20年以上が過ぎた今も感謝の気持ちを忘れられない人がいる。「助産師さん」だ。妻の初産の際には折を見ては話し掛けてもらい、助言の一つ一つに不安が和らいでいたようだった

 ▼その助産師の実践的な能力を認証する制度ができた。日本看護協会と日本助産師会などが設けた「アドバンス助産師」だ。第三者機関が助産師の実績や能力を統一した基準で評価し、高いレベルに達している人を認証する。いわば「プロ中のプロ」としてお墨付きを与えるという取り組みだ

 ▼アドバンス助産師は、お産が軽くて済みそうな妊婦に対し、医師がいなくても出産や健診ができる。実績のある助産師を認証することで、不足する産科医の負担軽減につなげる狙いがある

 ▼初の認証では、本県の助産師466人のうち159人が合格した。認証率は34.1%で、全国で最も高かった。この数字は、県内の助産師のレベルの高さが表れた形だろう

 ▼東日本大震災と原発事故から5年以上が過ぎ、里帰り出産が増えているという。助産師が活躍する場もさらに多くなるはずだ。安心して出産できる環境を充実させる助産師の存在は、少子化や人口減少を和らげる強い味方になる。