【10月21日付編集日記】代替フロン削減

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 ルワンダは面積が本県の倍程度というアフリカの小さな国だ。その国が先週、世界的な脚光を浴びた。同国の首都キガリで開かれた国際会議で、地球温暖化の原因となる代替フロンを大幅に削減するため、モントリオール議定書の改正に各国が合意した

 ▼主権国家の利害がぶつかる国際的な取り決めは、なかなかまとまらなかったり、実効性がなかったりすることも多い。しかし、1987年に採択されたモントリオール議定書は、地球のために各国が足並みをそろえた数少ない例外だ

 ▼経済成長が続くインドなどでは冷房の需要が増加。冷媒に使われるハイドロフルオロカーボン(HFC)などの代替フロンの使用量も急増している。ここで国際社会が先手を打って、代替フロン削減の枠組みに合意したのは喜ばしいことだ

 ▼ルワンダでは、94年に民族対立から多数の国民が犠牲になった。そうした不幸な過去を持つ国で、人類の未来を指し示す輝かしい一歩を踏み出すことができた意義も大きい

 ▼いつの日か、本県も人類の進歩を世界に宣言する地に―。そう願わずにはいられない。そのとき「フクシマ」は「モントリオール」や「キガリ」と並んで、人類の希望の代名詞となるだろう。