【10月24日付編集日記】海の汚染

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 魚の乱獲や地球温暖化、海洋汚染などで深刻な状況に置かれている世界の海の生態系に、もう一つの目に見えない脅威が忍び寄っている

 ▼細かいプラスチックの粒で「マイクロプラスチック」と呼ばれる物質が、海水や海の生物の体内に広がっていることが世界各国から報告されるようになってきたからだ

 ▼専門家によるとマイクロプラスチックの元は二つある。一つは人間が捨てたプラスチックごみが波や紫外線、熱などで細かく壊れたもの。もう一つは洗顔料や化粧品などに含まれる細かいビーズなど人為的に生産されたものだ

 ▼鳥や魚はプラスチックの粒を餌と間違えて食べることが多い。粒子が生物の成長に影響を与えるという実験結果もあり、新たな環境問題として注目されている。人間の健康への影響は不明だが、魚などに取り込まれたものはやがて、それを食べる人間に戻ってくる

 ▼原発事故があった本県では、海の汚染といえば放射性物質を連想しがちだろう。しかし自分が今日、使い捨てにするプラスチックが細かい粒になって、世界中の海に広がってしまうのだということも想像してプラスチックを使う量を減らすなど、海の環境保護にいっそう関心を高めていきたい。