【10月28日付編集日記】舞木

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 郡山市の市街地から車で国道288号を通り、三春町に向かうと、20分ほどで市町の境界になる。ほぼ直線の道路で三春に入ったと思った途端、また郡山に戻ることがあり、境界が分からなくなる。地図を見ると、なるほど国道周辺で境界線が入り組んでいる

 ▼この地区の住所は郡山市舞木(もうぎ)町と三春町下舞木、上舞木。JR磐越東線の舞木駅は郡山に位置する。同じ「舞木」が地名にあるから余計に複雑だ

 ▼そもそもは1889(明治22)年の合併から岩江村だった。半世紀以上を経た1955年に「昭和の大合併」で両市町に分かれた経緯がある。行政が異なるため、当然、通う小、中学校や町内会などの行事は別々になる。地域住民によると、隣近所でも深い付き合いをしているのは少ないという

 ▼郡山の舞木町まちづくり協議会は駅を舞台にして4月に線路沿いの桜並木ライトアップ、今月には史跡を散策するウオーキング大会を初めて開いた。一方の三春の住民が運営する「ファームパークいわえ」では、田んぼアートやハナショウブ栽培などで誘客を目指す

 ▼共に思い描くのは地域の活性化だ。行政の違いはあれ、将来に向けて、その枠を超えた住民の交流が生まれることを願う。