【11月8日付編集日記】無電柱化

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 日本で3500万本を超え、毎年約7万本ずつ増えているものは何か。いきなり問われても想像しにくいかもしれない。答えは電柱だ

 ▼電線類を地中に埋めるなどして電柱をなくす「無電柱化」を進める機運が高まっているのだという。きっかけは2020年の東京五輪・パラリンピックが近づいてきたことだ。小池百合子都知事も所信表明で無電柱化を強力に推進する決意を示している

 ▼電柱を減らすことは、町並みを美しくし、道路を通行しやすくして、防災性を高める。林立する電柱と張り巡らされた電線は、しばしば外国人観光客の失望を招いているが、電柱をなくせば観光地としての魅力も向上する

 ▼しかし無電柱化はなかなか進まなかった。国土交通省の調べでは、最も無電柱化が進んでいる東京23区でも、電柱のない道路の比率は7%。これに対してロンドンやパリは戦前から100%で、アジアでも香港は100%、ソウルは46%という状況だ

 ▼県内はといえば都市部と大内宿など観光地の一部で無電柱化されているが比率は1%にとどまる。観光誘客策はいろいろあるが、美しい景観は本県の大きなセールスポイント。その景観を磨く無電柱化の機運を本県でも高めたい。