【11月12日付編集日記】ファンタジー

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 ファンタジー小説の醍醐味(だいごみ)は、奇想天外な展開にドキドキしたり、主人公の成長を自分に重ねて感情移入できたりすることにあるのではないだろうか。「指輪物語」や「不思議の国のアリス」など、良いファンタジーは昔から子どもたちばかりか大人も魅了してきた

 ▼世界中をとりこにしてきた魔法使いの物語が新たな幕を開けた。これまでの7作が全世界で計4億5千万部を超える大ベストセラーとなった「ハリー・ポッター(ハリポタ)」の最新刊がきのう発売され、県内の書店にも並んだ

 ▼英国で第1作が出版されたのは1997年。作者のJ・K・ローリングさんはシングルマザーで、生活苦をしのぎながらコツコツ書いてきた処女作のハリポタが大ヒットした

 ▼日本語版の翻訳・出版を手掛けたのは、南相馬市出身の松岡佑子さんだ。作品にほれ込んだ松岡さんはローリングさんにじか当たりし、亡き夫から引き継いだ小さな会社からの出版を実現させた。作品誕生までの物語もさながらファンタジーのようだ

 ▼新作はハリーと、その子どもの物語だ。ハリポタには親子のファンも多いという。良い本には、子どもにも大人にも、愛や勇気の大切さを教えてくれる魔法の力がある。