【11月26日付編集日記】おかあさん合唱団

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 「若いころは、生まれたばかりの子どもを抱いて、ミルク持参で練習に参加していたものです」。83歳の赤井ミエ子さんは、コーラスとともに歩んできた人生を振り返る

 ▼赤井さんは、福島市おかあさん合唱団の最古参メンバーだ。1956(昭和31)年の設立翌年に入団し、代表である委員長も務めた。「仲間と声を合わせて歌うことが最大の楽しみ。生活の一部です」。コーラスは大きな生きがいになっているという

 ▼同合唱団は、市中央公民館の婦人学級で合唱を学んだ女性たちが中心となってつくった。60周年という歴史は、全国の女声合唱団の中でも屈指という。これまで全国大会でグランプリを受賞するなど、地域の音楽文化を担ってきた

 ▼団員はかつて50人を超えた時期もあったが、最近は若い人の参加が少なくなり、いまは50~80代の23人が歌い継ぐ。逸見文子委員長は「団は、人間でいうと還暦を迎えた。長い間支えてもらった家族や地域に感謝を伝えたい」と話す

 ▼その場となるのが、あす福島市音楽堂で開かれる記念演奏会だ。テーマは「今日が一番輝いて」。団員たちは60年の歩みの中で育んだ厚みと味わいのあるハーモニーとともに最高の輝きを放つに違いない。