【12月2日付編集日記】弁当の日

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 寒さが募るにつれ鍋がおいしい季節になってきた。単身生活の身としては、野菜や魚、豆腐など好きな具材を土鍋で煮るだけでおいしく食べられるのはありがたい

 ▼ただ、基本は外食中心で気が向いた時に食べたいものを買い込む食生活は、どうしても栄養が偏りがちだ。家族の健康を気にしながら毎日の献立に頭を悩ませている方々には申し訳ない思いだ

 ▼厚生労働省がまとめた2015年の国民健康・栄養調査によると、外食や持ち帰りの弁当、総菜を定期的に利用している人は、ほとんど利用していない人に比べて、主食、主菜、副菜のバランスがとれた食事の頻度が低い傾向にあるという

 ▼香川県で小、中学校長を務めた竹下和男さんが提唱する「弁当の日」の取り組みが全国で広がりをみせている。子どもたちだけでお弁当を作り親は手伝わないことが特徴で食育の一環で実践する学校は全国で1800校を超えた

 ▼お弁当を通して親子の関係が深まり学校での会話も増えているという。100年先を見据えた竹下さんの信念の取り組みだ。会津若松市では有志による「お弁当の日を広める会」が設立された。子どもたちにより良い社会、未来を残していくのは大人たちの責務だ。