【12月21日付編集日記】Uターン就職

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 政府は2020年までに、首都圏の大学生向けのインターンシップを受け入れる地方企業について現在の2倍となる約1万3千社に増やす新しい目標を掲げた。東京一極集中の是正を目指し、地方への就職を後押しする

 ▼首都圏への転入者が転出者を上回る転入超過は15年も約12万人に上り、一極集中に歯止めがかかっていない状況だ。地方での就業体験は、地方に若者を呼び戻す契機になる

 ▼本県出身で首都圏の大学に通う学生らが「ふくしま若者会議」を設立し、Uターン就職を促す活動を始めた。都内で開いたイベントでは、参加した学生が古里の魅力と復興に貢献する企業に理解を深め、県内就職を考えた

 ▼若い人材の確保に努める県は、将来の本県産業を担う大学3年生と大学院生らを対象に奨学金返還を支援する新制度を始めた。県内で暮らし働く若者を応援する県の姿勢に共感し、制度を活用する学生の応募を期待する

 ▼進学で古里を離れた子どもが地元で就職し、活躍してほしいと願う親心もあるだろう。県が産業復興の柱と位置付ける再生可能エネルギーや医療機器などの産業の育成にも若い力が欠かせない。県内で働く若者が増えてこそ活力ある本県の未来が生まれる。