【12月23日付編集日記】冬休みと受験生

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 県内の小中学校のほとんどがきょうから冬休みに入った。クリスマス、そして正月と、子どもたちにとって最も楽しいシーズンだ

 ▼一方で、中学3年生にとっては入試の本番が間近に迫る。高校3年生も同様に、受験勉強がラストスパートを迎える。「ことしはクリスマスも正月も返上だ」とあらためて気合を入れ直しているところだろう

 ▼勉強はなぜ必要か―。受験生にすれば、そんなことを考えている余裕などないかもしれない。しかし、ここは受験生を応援する観点から、傍らにある「こどもはなぜ勉強しなくちゃいけないの?」(日経BP社)をめくってみた

 ▼この本で尼僧・作家の瀬戸内寂聴さんは知識を取り込み、頭や心を成長させることで「心の栄養」をとること。解剖学者の養老孟司さんは「山を登るようなもの」で、つらいけど登ってみると、その分だけ世界が広がるものだ―と書いている

 ▼共通するのは、目の前にある問題を解くことだけでなく、人として成長することが勉強だ―ということだろう。養老さんは、勉強することで「昨日の私と今日の私が違ってくる」とも記す。昨日より今日、今日より明日。少しずつ大きくなる自分を感じれば勉強もまた楽しくなる。