【12月24日付編集日記】クリスマスイチゴ

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 クリスマスケーキに欠かせない真っ赤なイチゴ。いまはイチゴの旬を「冬」と思う人が多いかもしれないが、本来の旬は「初夏」であり季語にもなっている

 ▼イチゴの産地は、クリスマスケーキ用などで大量に需要があり、高値で取引される冬季に照準を合わせて収穫と出荷ができるように育てている。クリスマスシーズンは生産農家にとって書き入れ時である

 ▼いわき市夏井地区は特産「いわきいちご」の代表的な産地。栽培の歴史は半世紀前の1965年ごろに水稲の転作作物として始まった。東日本大震災の津波では多くのハウスが浸水し、農地の塩害という困難に直面しながらも、地面より高い位置に棚を組む高設栽培などを導入、いまも伝統を守っている

 ▼いわきいちごの代表的な品種となっているのが県のオリジナル品種「ふくはる香」。この名前には「福島の春の息吹と甘い香りをいち早く食卓に届け、幸福感を共に味わいたい」という願いが込められている

 ▼きょうはクリスマスイブ。いわきいちごをはじめ生産農家が丹精したイチゴで飾られたクリスマスケーキが菓子店のショーウインドーに並ぶ。イチゴに込められた農家の思いは子どもたちの笑顔になって輝くはずだ。