【12月25日付編集日記】JR郡山富田駅

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 奇岩を縫う急流と滝が連続する背戸峨廊、そして夏井川渓谷。いわき市の景勝地として知られ、渓谷沿いを走るJR磐越東線の江田駅が玄関口となっている。駅が設置されたのは国鉄が民営化された1987(昭和62)年のこと。県内で、それ以来となる新駅が郡山市に誕生する

 ▼磐越西線郡山―喜久田間の郡山富田駅の開業が来年4月1日に決まった。市内では29年の水郡線磐城守山、谷田川両駅の設置から実に88年ぶりの新駅となる。地域の要望を受けて市が長年、JRに働き掛けてきた「請願駅」で市民の思いが結実した

 ▼自然に囲まれた江田駅とは趣を異にする。新興住宅街に位置し、周辺には奥羽大や郡山北工高のほか、11月に開所した、ふくしま医療機器開発支援センターがあり、利便性の向上に期待が掛かる

 ▼地元だけでなく、磐梯熱海温泉の関係者も新駅に熱い視線を注ぐ。要望していた郡山―磐梯熱海間で午前7時台の通勤、通学時間帯に1往復が増便される。誘客に向けても追い風にしたい考えだ

 ▼相次いだ復興支援のイベントや大会、会議の開催が落ち着き、誘客はこれからが正念場を迎える。新駅を最大限に生かす将来設計を描きながら、レールを敷いていきたい。