【1月9日付編集日記】成人の日

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 きのう街中を歩くと、色鮮やかな晴れ着や真新しいスーツを着た若者たちを多く見掛けた。成人式に向かう途中なのだろう。友人たちと楽しそうに語り合う姿がほほ笑ましかった

 ▼新成人が生まれた1996~97年を振り返った。サッカー男子日本代表が初のワールドカップ出場権を獲得し、若者には携帯型の育成ゲーム「たまごっち」が流行した。消費税率5%への引き上げ、銀行や証券会社の相次ぐ破綻など経済は揺れた

 ▼この20年の間には長引く景気低迷や、世界で続発するテロとの戦い、そして東日本大震災といった苦難があった。そんな厳しい時代に育った新成人だからこそ、たくましく未来を切り開いていく力があると信じたい

 ▼江戸期の禅僧鈴木正三は「たとい雨降、雪降ともおもしろかるべし。童心の時には雪遊びをせしものと思い出すべし」と述べている。逆境でも、若々しい心をなくさなければ乗り越えられるということだろう

 ▼96年の流行語大賞はプロ野球で奇跡的な逆転優勝を果たした巨人・長嶋茂雄監督の「メークドラマ」だった。きょうは「成人の日」。大人の仲間入りをした若者たちのドラマは始まったばかり。自分の可能性を信じて力強い一歩を、と願う。