【1月12日付編集日記】若者の献血

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 フィギュアスケートの羽生結弦選手が呼び掛ける。「僕たちの一歩は、だれかの一生」。1、2月に行われている「はたちの献血」キャンペーンのキャッチコピーだ

 ▼熱いメッセージの背景には、若い世代の献血離れがある。県赤十字血液センターによると、2015年度に献血をした県内の10~20代は約1万5400人で、その10年前の6割弱まで減っている。少子化や、献血への関心の薄れが要因として指摘される

 ▼献血に協力してくれる若者を増やそうと、日赤も知恵を絞っている。福島、郡山、いわき、会津若松の4市にある献血ルームには漫画や雑誌が多く置かれ、献血後はアイスのサービスもある。室内は明るい雰囲気だ

 ▼外出する人が少なくなったり、体調を崩す人が増えたりする冬は、献血が減る季節。血液センターのホームページには毎日の血液の確保状況がメーターで表示されており、年明けから足りない状態が続いている

 ▼将来の展望も厳しい。日赤は、このまま献血者が減れば、10年後には全国で約85万人分の血液が不足すると試算する。若者をはじめ一人でも多くの人が「命のリレー」に参加することが大切だ。踏み出す一歩は、きっと「だれかの一生」を救う。